和泉山脈の自然を守る運動脈々と

 和歌山市は紀伊半島の北西部に位置し、人口約35万4300人、面積208.84㎢の中核市です。大阪府との県境にある北部地域は、緑豊かな和泉山脈が連なり、紀泉アルプスとも呼ばれ大福山など多くの登山愛好家に親しまれています。また、平安時代から存在する修験の道が、「葛城修験」―里人とともに守り伝える修験道はじまりの地として今年7月9日、日本遺産に認定されました。
 しかし、和泉山脈への大型開発が次々と計画され、地元住民だけではなく党・議員を含む多くの方が反対運動を展開し、時には議会の力も得て阻止してきました。
 1995年頃から約11年間闘われたフォレストシティ計画は、広大な山林を伐採し、ゴルフ場やホテルを建設する計画でしたが住民が勝利。
 2011年から約9年間は大阪府阪南市との境にある山口地域・滝畑に安定型産廃最終処分場建設計画が浮上。滝畑には熊野古道「中山王子」があり、ホタルが乱舞する所です。この山中への計画に連合自治会は16万筆以上の署名提出等の反対運動を展開。市は不許可を決定。
 2016年から現在まで4カ所のメガソーラー計画は、反対する運動団体が連携し、取り組んでいます。
市は、条例に基づき1つの計画を不許可とし、県の判断が注目されています。
再生可能エネルギーは推進の立場ですが、命や暮らしを脅かす計画は反対です。自然豊かな和泉山脈を守ろうと結束する住民の思いが私の自慢です。

和歌山市議 南畑幸代