奥村規子県議に聞く

 自民党に対する県民の怒りは高まるばかりです。自民党和歌山県連会長の二階俊博元幹事長と同会長代行の世耕弘成前参院幹事長の裏金問題で、二階氏は総選挙の立候補辞退を表明し、世耕氏は離党勧告を受け離党しました。しかし2人とも責任を秘書に被せるなど真相解明に背を向けるなか、県民から「食い逃げ」と批判の声が上がり、自民党員の間でも同党批判の声が広がっています。
 また自民党青年局近畿ブロックが和歌山市で開いた会議後の懇親会について新日本婦人の会和歌山県本部は「女性ダンサーを男性が喜ぶ商品のようにあつかうセクシャルハラスメント」と糾弾し、参加が明らかになった三栖拓也県議、安達克典田辺市議、山本哲也上富田町議に対し田辺・西牟婁地方の女性たちを中心につくる「子どもの未来を考える会」が説明と反省を求め申し入れをしました。企画した川畑哲哉県議は離党しました。
 自民党県議団は裏金問題でもダンサーパーティーでも県民の批判に正面から答えようせず、これがさらに県民の怒りを広げています。
 県民のみなさんの運動で学校給食無償化が実現しました。予算上では今年10月から半年間だけ、無償化する市町村にかぎり半分を補助など不十分なものですが、県民のみなさんとともに制度充実のため全力をあげます。
 大阪での万博開催とその跡地へのカジノ建設は和歌山県民にとって大問題です。県は災害時の避難が困難な万博に児童生徒を参加させようとしています。膨れ上がる建設費、ダイオキシンなどの有害物質など問題山積みの万博は中止すべきです。
 後期高齢者医療保険料や介護保険料の値上げ、国のコロナ医療切り捨て容認、巨費を投じる熊野白浜リゾート空港の滑走路延伸、学力テスト実施など県民に背を向ける今年度県予算に反対した議員は私一人でした。
 桃や梅などを枯らす外来昆虫クビアカツヤカミキリは果樹王国和歌山にとって県民的課題です。県と協力し対策に力を尽くします。