和歌山市長選にのぞむ日本共産党の立場

 日本共産党和歌山県委員会は15日「和歌山市長選にのぞむ日本共産党の立場について」を発表しました。全文を紹介します。

 日本共産党は、8月14日告示、21日投票でおこなわれる和歌山市長選挙にあたって、市長選への立候補を表明している吉本昌純氏を自主的に支援します。吉本氏は、いかなる政党の推薦も支持も受けないとの立場を表明していますが、日本共産党として「自主的支援」としたのは、吉本氏がIR・カジノを将来にわたって誘致する考えがないことを表明しているからです。
 4月20日の和歌山県議会本会議で、県当局が提案した「和歌山IR」議案が反対22、賛成18の反対多数で否決されました。IR・カジノ計画は、「人の不幸の上に成り立つ」カジノをもって、県勢の振興をはかるというものでしたが、県民、和歌山市民の強い反対の声、住民運動を受けた議会の良識が発揮され、否決されるという画期的なことでした。しかし、国のIR推進の姿勢は変わらず、カジノ関連法が存続しているなかでは、IR・カジノ誘致の計画が再浮上する可能性があります。そんな状況のもと、吉本氏が5月26日の立候補表明の場でカジノ誘致反対を明言したことは、カジノ反対の住民のみなさんと協力、共同してカジノ反対でたたかってきた日本共産党として、吉本氏のカジノ誘致反対の態度表明を歓迎するものです。
 「活気ある住みよい和歌山市をつくる会」は6月20日臨時総会を開き、吉本昌純氏を自主的に支援することを決定しました。日本共産党は、「市つくる会」の構成員であり、自主的支援の態度で市長選に臨みます。尾花市政の問題点を明らかにするとともに、吉本氏がカジノ誘致を許さない市政を実現すること、また吉本氏の市民本位の政策を市民に知らせ、吉本氏への支持を広げる宣伝活動をおこないます。
 自主的支援という初めての形の市長選ですが、カジノを阻止した住民の良識に依拠し、カジノをつくらせない市政の実現に向けて、力を尽くします。