災害の影に破綻開発、切実な住民の声(15日)

 昨年の豪雨・台風で道路が大きく崩落した和歌山市加太の住宅地サニータウンで日本共産党の奥村規子県議、坂口多美子市議、国会議員団近畿ブロック事務所は15日、住民から実情を聞きました。

 サニータウンは淡路島や四国まで望める絶景が広がる海岸に面した高台にあります。山を削り谷を埋めて造成した民間分譲地で開発業者はすでに破たん・解体しています。崩落した道路は災害復旧で市が工事をし、海岸線なども一部を除き市の施行・施行予定区間になっています。

 懇談した住民は「もともと兆候はあった」といいます。1989年に土地を購入し2005年に家を建てるまでの間に水平・垂直両方向で150センチも土地が動き、家を建ててからも80センチほど動き補修しながら住んでいるといい「典型的な地すべりの地形。いつどこでなにがおこるかわからない」と告発します。隣の家の庭はこの間50センチ沈下し、住み続けることをあきらめて引っ越した人もいます。住民らは対策工事にとりくむ市を高く評価する一方、当時開発を許可した県がまともに対応しないと怒ります。

 3氏は住民らとの懇談後、被害対策について県、和歌山市と懇談し、住民の声を届けました。