自衛隊訓練の被害も・杉山県議

 日本共産党の杉山俊雄和歌山県議は8日の一般質問で、奈良県五條市内に2000mの滑走路建設が計画されている問題を取り上げました。計画地は和歌山県橋本市との県境から約500mしか離れていません。
 杉山県議は、滑走路は民間空港ではなく、国の交付金をあてにして自衛隊を誘致するものと指摘。飛行訓練の騒音による体調不良や睡眠障害などの被害、さらに欠陥機であるオスプレイが離発着するようになれば墜落の危険もあり、和歌山県民を含む住民に甚大な被害をもたらすと訴えました。
 危機管理監は「騒音や安全対策については奈良県が進めていくと聞いているが和歌山県も含めた地域の調査を行うよう申し入れた」と答弁。杉山県議は、和歌山県として積極的に関わり周辺自治体を含めた協議会を立ち上げることを求めました。
 また杉山県議は、柔軟剤など空気中の臭い(化学物質)を吸引することで頭痛や吐き気などの症状が出る香害を発症する人が増えているとして、社会全体で認識・理解し検討していけるよう周知・啓発を求めました。
 福祉保健部長は「ホームページの内容の充実・改善、ポスターによる周知・開発にとりくむ」と応じました。