2023年2月
争点を追う・和歌山市議選
和歌山市では、同市に計画されたカジノを中核とするIR(統合型リゾート)の中止、和泉山脈へのメガソーラー建設計画を3カ所不許可、18歳までの子ども医療費無料化、中学校全員給食など日本共産党と市民が協力すれば政治を前にすすめることができると実感された4年間でした。争点は日本共産党5人の全員当選です。 日本共産党和歌山市議団が議会で論陣を張り市民の強い要求の中で10年前に市は中学校給食の実施を約束しましたが、ふたを開ければ注文した生徒だけが業者弁当を食べるというデリバリー方式で、注文するのは生徒のうちわずか14%程度。県内で唯一、中学校給食を実施していない状況に対し党市議団と市民は「中学生全員に温かい給食を」と署名運動などにとりくみ、全員給食への扉を開きます。しかし市は今回も市民の願いに逆行。学校ごとにつくることで細かなアレルギー対応や、地元農産物の利用など食育の面でもすぐれている自校方式による実施をという市民の願いに反し、1カ所で8300食を調理・運搬するというセンター方式をすすめています。「よりよい中学校給食を考える会」(中嶋一雄代表)は10日、「自校方式の中学校給食を求める署名」2800人分を和歌山市に提出。運動は続いています。 党市議団はこの間、3つのゼロ(学校給食の負担ゼロ、高校卒業までの医療費負担ゼロ、国保の子ども負担ゼロ)をかかげ奮闘。昨年12月議会で、学校給食の無料化を求める党市議団の質問に尾花正啓市長は「県と連携しながら無償化を早期に実現したい」と答弁。また18歳までの子ども医療費の無料化も新年度予算に計上しました。 国や県いいなりにカジノ誘致をすすめ頓挫、災害でもないのに六十谷水管橋が崩落し大規模断水に混乱、新型コロナウイルス感染症では市独自の対策・支援をほとんど行わず、旧同和行政を終結できないなど問題山積みの尾花市政に市民の声を届け、実現する日本共産党5人の全員当選が期待されています。
穀田恵二衆院議員迎え日本共産党演説会・和歌山市
日本共産党北部地区委員会は23日、穀田恵二衆院議員を迎え演説会を和歌山市で開きました。 穀田氏は、和歌山市へのカジノ誘致を止め、岸本周平知事に子ども医療費無料の拡充、学校給食無償化を公約させたことを示し「日本共産党の主張が県政を動かしている」と力説。JR西日本による和歌山市の駅トイレなどの撤去を国会で追及したことを紹介し、地方政治と国政を結びつける日本共産党の統一地方選必勝を訴えました。またタモリ氏が「新しい戦前」とのべるなど「多くの人が声を上げている」と強調。平和と暮らしを守る日本共産党躍進を訴えました。 おくむらのり子県議、松坂みち子同候補、森下さち子、南畑さち代、中村あさと、さかぐち多美子、井本ゆういち、の5和歌山市議、みの良和紀美野町議、はにや高夫同候補が決意表明しました。演説を聞いた市民(37)は「駅トイレなど普通だったことが普通じゃなくなっている。共産党がんばれ」と話しました。
コロナ5類移行は大きなマイナス・奥村のりこ県議
和歌山県議会で日本共産党の奥村のりこ県議は22日、一般質問しました。 奥村県議は新型コロナウイルス感染症の5類移行を「大きなマイナス」と批判。第8波での救急搬送困難や介護施設の入所者が入院できない事態を示し、ただしました。志場紀之福祉保健部長は高齢者施設のクラスターについて「最重要課題」としました。 奥村県議は、免税業者を取引から排除するインボイス制度を批判し、国に導入中止を求めるよう要求。岸本周平知事は「消費税は国政の場で議論がされる」とのべ、中小企業に対し「県としてなにができるのか考えたい」としました。 奥村県議は、地震動による地盤の緩みが進行し、土砂災害が多発する山地流域に計画されている和歌山市園部の低圧発電所計画についてただし、生駒亨環境生活部長は「厳正に審査する」と答弁しました。 知事は統一教会に対し「県として関係は持たない」としました。
学校給食の無償化を・高田よしかず県議
和歌山県議会で日本共産党の高田よしかず県議は21日、一般質問しました。 高田県議は、岸本周平知事が昨年実施の知事選で子ども医療費の拡充や学校給食の無償化をすすめると公約したことを示し、実施を求めました。知事は「予算のかしこいやりくりを前提に県よる市町村への補助や負担の手法をふくめて検討していく」としました。 高田県議は、政府の原発推進への方向転換により核廃棄物中間貯蔵施設について県民から心配の声があがっていることを紹介し、ただしました。知事は原発を「必要」とする一方、中間貯蔵施設について「受け入れる考えはない」と答えました。 知事は災害時の県独自の支援について「法適用区域外にも県独自の支援を考えている」と答弁。鉄道の路線維持の問題では日本共産党の提言「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」を示し、質問した高田県議に対し「同意する」とのべ、JRに「路線維持をはたらきかける」としました。
駅にトイレを
穀田恵二衆院議員(秘書)、松坂みち子県議候補、森下さち子、井本ゆういち両和歌山市議は16日、トイレのない駅の問題などでJR西日本と交渉しました。 松坂氏らは、トイレやホームの屋根が撤去された布施屋、田井ノ瀬両駅で日本共産党が実施したアンケートで8割以上の人が「トイレが必要」「ある方がよい」、9割以上の人が「屋根が必要」「ある方がよい」と答えたことを紹介。布施屋駅では周辺住民が「トイレを借りに来られて困っている」と話し、ホームに屋根がなく待合も小さいため雨の日には傘をさして電車を待ち、ずぶ濡れのまま電車に乗り職場や学校に行く状況を示し、布施屋、田井ノ瀬、宮前、中之島各駅の改善を求めました。 JR担当者は「コスト削減の観点から設備の見直しをすすめている」と説明。森下市議が「まちづくりと公共交通を考える必要がある」と強調し、今後も話し合っていくことで合意しました。
争点を追う・県議選
統一地方選県議選で子育て・医療が大きな争点として浮上してきています。県民の声を議会に届ける日本共産党の躍進がいよいよ求められています。 子どもの医療費無料化では和歌山県内の30市町村すべてが、就学前までの県制度に上乗せを実施。高校卒業までが19自治体(4月実施を含む)、中学校卒業までが11自治体で、県制度のように所得制限があるのは橋本市だけです。また学校給食の無償化は10自治体が実施し、5自治体が一部を補助しています。日本共産党県議団は子育てしやすい和歌山県にしてほしいという県民の願いにこたえ、子どもの医療費無料化の拡大や学校給食の無償化を求めてきましたが、県はかたくなに拒否。しかし昨年の知事選で空気が一変します。日本共産党の松坂みち子知事候補(現県議候補)が、高校卒業までの医療費ゼロ、学校給食費の負担ゼロ、子どもの国民健康保険の均等割ゼロの3つのゼロをかかげて奮闘するなか、当選した岸本周平知事も「小中学校の給食費や医療費の無料化について全県下で取り組みを進める」と公約。9日の日本共産党県議団と岸本知事との懇談でも「4年間のうちになんとかできないかと思っている」とのべました。県民の運動と、統一地方選県議選で1議席増をめざす日本共産党の躍進が実現へのカギを握る様相になっています。 新型コロナウイルス感染症が猛威をふるうなか日本共産党県議団は県に12次にわたり緊急申し入れを実施し、検査の拡大や充実、事業者支援の対象拡大などを実現しました。当初評価された「和歌山方式」は、第7波で入院が必要な患者も入院できない事態が続出。医療・保健体制の充実こそ求められるのに県は「和歌山県地域医療構想」のもと、これまでに病院ベッドを1000床以上削減し、さらに2000床以上減らそうとしています。日本共産党和歌山県議団は、医療資源の効率化・重点化を打ち出し医師不足がベッド削減に拍車をかける国の方針を告発。病院ベッドを減らすな、医師・看護師を増やせと訴えています。
由良町議選で川出純氏が無投票当選
和歌山県由良町議選が14日告示され、定数10に9人が立候補。日本共産党の川出純氏(65)が無投票当選で8期目の当選をしました。 出発式で、応援に駆けつけた、くすもと文郎県議は、大軍拡・大増税のもとで、くらしの予算が削られると岸田政権を批判。「こんなときこそ地方の政治がはたす役割が求められている」と強調し、岸田政権ノーの声を由良町からあげようと訴えました。 川出氏は、学校給食の無償化など若者や子育て世帯が住みたくなる町に、公的保険料の軽減など高齢者・町民が安心して暮らせる町に、耕作放棄地の解消など農業・漁業を大切にする町に、防災対策で安心・安全の町に、豊かな自然・歴史・文化の由良町再発見で観光の町のアピールを、などの公約実現に全力をあげる決意を表明しました。 議会新分野は次の通り。(カッコ内は前回との比較)▽共1(1)無8(9)欠1(0)、議席占有率11・11%(10・00%)
県議団が新年度予算で知事と懇談
日本共産党和歌山県議団は9日、昨年12月に就任した岸本周平知事と新年度予算で懇談、意見交換しました。 県議団は、子どもの医療費の高卒までの無料化や学校給食の無償化を強く求め、知事は「思いはいっしょ。知事選の私の公約だ。新年度予算はすでに決まっているが4年間のうちになんとかできないかと思っている。力を入れていきたい」とのべました。また、JR西日本に不採算部門を切り捨てないよう働きかける問題で知事は「先日も(JR社長に)強くお願いした。ヨーロッパのように上下分離(インフラ管理と列車運行で事業者を分ける)を検討すべき時期ではないか」としました。核兵器禁止条約への賛同表明では「国会議員時代は条約を結ぶべきと活動していたことを申し添えたい。県としては国政の問題なのでコメントは控えたい」とし、県庁管理職の女性の割合を高めることでは「全く思いはいっしょ」と賛同しました。他、原発問題や少人数学級実現、補聴器購入補助制度などを話し合いました。
御坊市議選で得票1・6倍
前回の統一地方選県議選で、自民党元幹事長の二階俊博衆院議員の地元中の地元、和歌山県御坊市(定数1)で二階氏元秘書の現職を破り日本共産党が初議席を獲得後、初の同市議選が1月22日に投票され、党新人がトップ当選。現職と合わせた2氏の得票は前回から1・6倍に伸び、得票率は19・73%で過去最高でした。原動力は、大軍拡・大増税の岸田文雄政権と正面から対決し、住民の願いを市政に届ける日本共産党への期待と、県議選から続く「共産党とちがう、保守やで」と言う人たちなどと共同した折り入って作戦でした。 市議選で日本共産党は宣伝で他陣営を圧倒。応援に駆けつけた清水忠史前衆院議員は「戦争か平和かが問われています。御坊市議選で岸田政権にノーを突きつけよう」と力説しました。党候補が訴えた学校給食の無料化は保護者をはじめ多くの市民から熱い期待が寄せられました。 選挙戦に向けての取り組みは、4年前の県議選終了から始まっていました。くすもと文郎県議は「しんぶん赤旗を毎月減らさないで1部でも前進させる」と決意。市議選を日曜版前回比108%でむかえました。御坊市に移住し前回初当選した小川春美市議は地盤とする地域ない困難を痛感。「仲間を増やすことが一番だ」と抜群の生活相談を軸に県議選・市議選で関わった人々に声をかけ17人を党に迎えました。立候補者のなかで最も若い楠本香織市議はSNSを駆使し、若者向け宣伝物をつくるなど「若者に政治を」と奮闘。初当選後は「いっしょに街づくりをしたい」という同世代の声が届きます。 大きく選挙戦を動かしたのは「くすもと文郎はげます会」に集まった地元保守層の市民でした。1期目ながら河川整備など豊富な実績をほこる、くすもと県議を再び県政にと奮闘する同会は、市議選と県議選を連動。住民の中に打って出て、楠本市議に「地元候補」のムードをつくりあげトップ当選に貢献しました。
橋本市議選で新春のつどい
日本共産党橋本市委員会と同後援会は5日、「市議選勝利をめざす新春のつどい」を和歌山県橋本市で開きました。 清水忠史前衆院議員は「大軍拡・大増税の岸田政権にきびしい審判を橋本市から」と力説。統一協会と自民党の癒着を放置し、物価高騰に無策の岸田政権に対し、統一協会を徹底的に追及し、消費税減税など物価高騰の対策を提案する日本共産党の躍進、統一地方選での阪本ひさよ、たかもと勝次両市議の必勝を訴えました。 杉山としお県議は、自身の県議選紀の川市区での必勝、両市議の当選に全力をあげる決意を表明。阪本、たかもと両市議は、学校給食の無償化などを公約し、市民の願いを実現する橋本市になくてはならない日本共産党の2議席を守るため大きな支援をと訴えました。