2022年12月

激戦和歌山市

県議選和歌山市区(定数15)・おくむらのりこ候補(71)=現、松坂みち子候補(66)=新、和歌山市議選(定数38)・森下さち子候補(60)、南畑さち代候補(72)、中村あさと候補(44)、さかぐち多美子候補(47)、井本ゆういち候補(57)=以上現  和歌山市の統一地方選は県議選、市議選ともに政党が正面からぶつかり合う党派選挙の様相です。日本共産党は県議選での1議席増により2011年に1議席になった同選挙区の2議席の回復、市議選では前回当選者数の確保をめざしています。自民党は前回市議選に6人公認した選挙後、これまで無所属議員と会派をつくっていたのをやめ、無所属議員を入党させ9人の自民党市議団を結成。県議選は前回と同程度、市議選は前回を上回る公認が予想されます。維新の会は県議選、市議選ともに議席増を狙い、公明党は両選挙で前回と同程度の擁立が考えられます。 和歌山カジノの県議会での否決は、市民の運動と日本共産党の議会活動の勝利です。 県内で唯一、中学校の全員給食を実施していなかった和歌山市で、市民と日本共産党議員団のスクラムがついに実現にこぎつけました。学校給食無償化でも市民と日本共産党の共同は、8月の市長選で尾花正啓市長に中学校での無償化をかかげさせ、さらに11月の知事選で岸本周平新知事が学校給食の無償化を公約。小学校も中学校も無償化をと求めた日本共産党の質問に市長は「県と連携し無償化を早期に実現したい」と答えました。 有功地区のメガソーラー(巨大太陽光発電施設)計画を市は7月、不許可にしました。和泉山脈を中心に計画される数々のメガソーラーに日本共産党は県議会、市議会で論陣を張り、市民と共同。県と市に太陽光発電条例がつくられ、環境破壊の計画阻止に力を発揮しています。 コロナ禍で日本共産党は県議団が県に15回、市議団が市に10回申し入れ、議会でくり返し質問。PCR検査の充実や事業者支援が拡大しました。 自民党と統一協会の癒着、大軍拡とそのための大増税、敵基地攻撃能力の保有など憲法を踏み破る戦争する国づくり。住民要求の実現とともに、自公政権の悪政に真っ向から対決する日本共産党の和歌山市での勝利に期待が高まっています。

激戦県議選紀の川市区・杉山としお県議

 杉山としお県議は2019年に初当選し、紀の川市区で初の日本共産党議席を獲得。自民党が議席を独占してきた紀北地方(4選挙区9議席)に風穴を開けました。今回の県議選では、杉山県議のほか、自民党現職、紀の川市議、維新の会新人などの立候補がとりざたされています。 コロナ禍で苦しむ事業者に対する行政の支援対象が飲食・宿泊から業種が広がったとき杉山県議は紀の川市内の事業所をかたっぱしから訪問し、支援内容を伝えました。支援対象であることを知らない事業者も多く「県会議員さんがやってきて教えてくれるなんて」と驚かれつつ、大いに歓迎されました。見づらく事故が心配された信号を市議と協力して見えやすい位置に移動させるなど身近な住民要求も実現してきました。紀の川市議団とともに取りくむ街頭宣伝では演説後にあいさつに行くと、街角で小集会のようになることがよくあります。シングルマザーが生活の大変さを語り、業者は「インボイスは絶対やめて」と訴えます。そしてもっとも多いのは自公政権への怒り。「共産党に言うしかない」と物価高騰、統一協会、コロナ禍への無策、政治とカネ、話題は尽きません。 「チラシ見たで。活躍してるな」「(県議会を伝える)テレビよう見てるで。楽しみにしてる」と市民から声が届きます。生理用品がなくて困ったなど生理の貧困を県議会でとりあげたときは夕方のテレビニュースで流れるなど注目を集めました。元教員の杉山県議は、教員の長時間労働について自身の経験や現場の過酷な実情を示し是正を要求するとともに、教員を増やして少人数学級を進めるようくり返し求めてきました。国や県が実施する学力テストでは子どもの成長に役立たないばかりか点数競争の弊害が大きすぎると中止を要求。エリート校づくりなど高校を選別・統廃合する高校再編問題では保護者や地域住民の声を伝え存続を求めるなど、数々の住民要求を実現するため奮闘しています。

自衛隊訓練の被害も・杉山県議

 日本共産党の杉山俊雄和歌山県議は8日の一般質問で、奈良県五條市内に2000mの滑走路建設が計画されている問題を取り上げました。計画地は和歌山県橋本市との県境から約500mしか離れていません。 杉山県議は、滑走路は民間空港ではなく、国の交付金をあてにして自衛隊を誘致するものと指摘。飛行訓練の騒音による体調不良や睡眠障害などの被害、さらに欠陥機であるオスプレイが離発着するようになれば墜落の危険もあり、和歌山県民を含む住民に甚大な被害をもたらすと訴えました。 危機管理監は「騒音や安全対策については奈良県が進めていくと聞いているが和歌山県も含めた地域の調査を行うよう申し入れた」と答弁。杉山県議は、和歌山県として積極的に関わり周辺自治体を含めた協議会を立ち上げることを求めました。 また杉山県議は、柔軟剤など空気中の臭い(化学物質)を吸引することで頭痛や吐き気などの症状が出る香害を発症する人が増えているとして、社会全体で認識・理解し検討していけるよう周知・啓発を求めました。 福祉保健部長は「ホームページの内容の充実・改善、ポスターによる周知・開発にとりくむ」と応じました。

コロナ対策の充実を・くすもと文郎県議

 和歌山県議会で、くすもと文郎県議は6日、新型コロナウイルス感染症などで一般質問しました。 くすもと県議は、8波とも言われるコロナの県内感染状況や病床確保などについてただすとともに、コロナ禍により売り上げ減少が続いている事業者が少なからずいることを指摘。山形県が売り上げ%減や粗利%減の事業者を支援していることを示し、県の対応をただしました。志場紀之福祉保健部長は「急拡大を懸念している」とのべ、「国の病床確保事業を最大限活用する」と答弁。寺本雅哉商工観光労働部長は「売り上げ減少事業者への一律支援から転換し、前向き投資支援策に重点を置く」としました。 くすもと県議は学校運営の混迷が続く和歌山南陵高校についてただしました。長尾尚佳企画部長は、公租公課の滞納や図書館未設置などで行政指導したことや法人がある静岡県に適正な措置を求めていると報告。宮﨑泉教育長は、同校からの転入学の前提条件について報告しました。 くすもと県議は、県営射撃場整備について「慎重かつオープンな議論を」と要望しました。