日本共産党地方議員団は26日、カジノ問題で県から状況を聞き取り

 和歌山県の日本共産党地方議員団は26日、仁坂吉伸知事が和歌山市に誘致をすすめているカジノ問題で県から状況を聞き取りしました。

 県担当者がカジノ施設への暴力団員の入場禁止を説明したのに対し、海南市の和歌真喜子市議は「カジノに入れないというが周辺への影響を考えていない。町の様相が変わってしまう」と周辺地域で反社会的組織が暗躍する不安を訴えました。また、交通渋滞について海南市の岡義昭市議は「誘致地のマリーナシティで土日に大きなイベントがあると今でも大渋滞で家から車で出られない」と交通のさらなる悪化を懸念。ギャンブル依存症対策に学校で予防教育をするという説明に紀の川市の門眞一郎市議は「法で禁じられている賭博をすることを子どもに説明できない。カジノをつくらなければそんな教育はいらない」と迫り、雑賀光夫前県議は国際会議場などいくつも建設される巨大施設が生み出す赤字をカジノ収益で埋める仕組みを指摘しました。ほか、カジノのために県道などを税金で整備する問題や、カジノ用地を県が事業者に代わり先行取得するため月議会に約77億円の上限予算額を提案することなど様々な問題がとりあげられました。