クビアカツヤカミキリ被害対策を

クビアカツヤカミキリ被害対策を

 和歌山県の主要産品、梅や桃、すももを食い荒らす特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害が止まりません。全国の6割から7割を収穫する和歌山県の梅。その県内生産量の約9割を占める、みなべ町・田辺市の目前まで被害が広がっています。和歌山、奈良両県の日本共産党は25日、同問題で政府交渉します。
 紀南地方の経済を支える梅に危機が迫る中、清水ただし元衆院議員は5日、高田よしかず前県議らとともに、田辺市と接する旧中津村(現日高川町)で被害調査しました。案内した原孝文日高川町議は自宅周辺を見回し「ここら辺りの梅の半分はやられた」と報告。同地域を流れる日高川沿いの桜は何本も切り倒され、残った桜も幼虫の入った痕がありました。廃校の桜も同様の状況で原氏は「本当にやっかいだ。成虫防除が必要だが、これだけの被害なのに成虫を見たことがない。幼虫は木の中で1年から3年過ごす。その間に木はボロボロになる」と話しました。
 岩渕友参院議員が5月、紀北地方に調査に入りました。和歌山県橋本市の果樹農家は「梅450本のうち2年間で200本を切った。成虫を駆除しろというが成虫を見つけたときはもう手遅れだ」と駆除の難しさを語りました。和歌山県かつらぎ町の桃の園地では樹木から幼虫を掘り出し「これだという対策はまだない」としました。木にネットを巻き付け成虫に卵産ませない、あるいは幼虫の入った木から成虫を出さない対策が出ていますが、梅のように枝の多い樹木では「現実的ではない」と農家は否定します。
 2024年12月、紙智子参院議員(当時)が紀北地方を調査しました。紙氏が国会で対策を求める中、国の事業として被害樹伐採に1本3万円出るなど対策が前に進みました。しかし紙氏調査の当時、被害は農地(桃、スモモ、梅)で4909樹、農地以外(桜など)は365樹でしたが、今年3月時点では農地1万853樹、農地外1329樹と被害は加速しています。いっせい防除の声も出ていますが、耕作放棄地や管理者のない桜はどうするのか、また農家の高齢化が対策をより困難なものにしています。和歌山県の梅は全国1位、すももは4位、桃は5位の生産量です。対策は急務です。