選択・和歌山市議選

 和歌山市議選(定数38)で2月の立候補予定者説明会には42陣営が出席。内訳は党派別で日本共産党5、自民党7、公明党8、日本維新の会2、国民民主党2、立憲民主党1、参政党1、幸福実現党1、無所属、現職新人別では現職30、新人12でした。さらに立候補者が増えることも予想され、大激戦の様相です。
 新型コロナウイルス感染症で和歌山県は第6波以降、それまでの全員入院の体制が崩れ、自宅療養を余儀なくされました。第8波では陣頭指揮をとる県の野尻孝子技監が「医療現場にとって最も厳しい状況」と指摘。感染者数が過去最多となるなか医療従事者も感染し人出不足になり、病床があっても稼働が困難な状況が生み出されました。救急患者の搬送先がすぐに決まらない救急搬送困難事案が和歌山市は昨年12月に75件。高齢者施設でも次々と職員が感染するなか、感染した高齢者が病院に行けず、提供できる医療が限られる施設内療養を強いられました。こうしたなか日本共産党和歌山市議団は1月、市内の高齢者施設を対象にアンケートを実施。施設内療養となったという答えが88%におよび、回答用紙の特徴はびっしりと書き込まれた記述欄でした。「職員不足で過重労働。休みが確保できない」「消毒液などが発注してもなかなかこない」「認知症で正確なゾーニングも難しい」など悲鳴が上がっています。党市議団は3月議会で市に対応を迫るとともに、国が感染者数の全数把握や医療機関・感染者への公的負担の根拠となってきたコロナの2類位置づけを季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げようとしていることを批判。医療体制、保健所体制の充実のために奮闘しています。
 和歌山カジノのストップ、中学校の全員給食、18歳までの子ども医療費無料化、土砂災害などが心配な地域でのメガソーラー(太陽光発電施設)計画の3カ所不許可。この4年間だけでも日本共産党市議団は住民とスクラムを組み数々の問題で政治を前にすすめてきました。中学校給食をアレルギー対応や食育の面でもすぐれている学校ごとに調理する自校方式で、学校給食は無料に、活動的な活断層がある和泉山脈に新たに計画された2つメガソーラー計画不許可を、高すぎる国保料の引き下げを、駅にトイレを、など様々な住民要求をかかげ、市民とともに運動、実現に全力をあげています。

◇和歌山市議選(定数38)
森下さち子(60)=現
南畑さち代(72)=現
中村あさと(44)=現
さかぐち多美子(47)=現
井本ゆういち(57)=現