御坊市議選で得票1・6倍

 前回の統一地方選県議選で、自民党元幹事長の二階俊博衆院議員の地元中の地元、和歌山県御坊市(定数1)で二階氏元秘書の現職を破り日本共産党が初議席を獲得後、初の同市議選が1月22日に投票され、党新人がトップ当選。現職と合わせた2氏の得票は前回から1・6倍に伸び、得票率は19・73%で過去最高でした。原動力は、大軍拡・大増税の岸田文雄政権と正面から対決し、住民の願いを市政に届ける日本共産党への期待と、県議選から続く「共産党とちがう、保守やで」と言う人たちなどと共同した折り入って作戦でした。
 市議選で日本共産党は宣伝で他陣営を圧倒。応援に駆けつけた清水忠史前衆院議員は「戦争か平和かが問われています。御坊市議選で岸田政権にノーを突きつけよう」と力説しました。党候補が訴えた学校給食の無料化は保護者をはじめ多くの市民から熱い期待が寄せられました。
 選挙戦に向けての取り組みは、4年前の県議選終了から始まっていました。くすもと文郎県議は「しんぶん赤旗を毎月減らさないで1部でも前進させる」と決意。市議選を日曜版前回比108%でむかえました。御坊市に移住し前回初当選した小川春美市議は地盤とする地域ない困難を痛感。「仲間を増やすことが一番だ」と抜群の生活相談を軸に県議選・市議選で関わった人々に声をかけ17人を党に迎えました。立候補者のなかで最も若い楠本香織市議はSNSを駆使し、若者向け宣伝物をつくるなど「若者に政治を」と奮闘。初当選後は「いっしょに街づくりをしたい」という同世代の声が届きます。
 大きく選挙戦を動かしたのは「くすもと文郎はげます会」に集まった地元保守層の市民でした。1期目ながら河川整備など豊富な実績をほこる、くすもと県議を再び県政にと奮闘する同会は、市議選と県議選を連動。住民の中に打って出て、楠本市議に「地元候補」のムードをつくりあげトップ当選に貢献しました。