激戦県議選御坊市区・くすもと文郎県議

 2019年統一地方選県議選、定数1の和歌山県御坊市区での、くすもと文郎県議当選は全国に激震を走らせました。自民党の二階俊博幹事長(当時)の地元中の地元で二階氏元秘書・県議8期の自民党現職を247票差で破りました。主要全国紙4紙の地方版トップはすべて楠本氏当選でした。当選後の、くすもと県議の活躍は目を見張ります。一方、自民党元職は、全戸に新聞折り込みした自民党機関誌「自由新報」に事実無根の反共攻撃を掲載するなど選挙を汚す行為や、町内会を含む47団体が推薦したと地方紙が報じるなど上からの締め付けを強めています。
 2011年紀伊半島大水害で御坊市も大きな被害を受けました。支流が多く氾濫をくりかえす日高川流域。くすもと県議といえば水害対策と言えるほど県議会での質問はもとより「防災を考えるシンポジウム」開催など住民と対話を繰り返し、声を県政に届け実現する活動は党派を超えて評判です。県日高振興局での河川修繕・浚渫の発注額は、2018年1億3600万円に対し、2021年は2倍の2憶7000万円です。
 住職によるユーモアある安珍清姫の絵解き説法が人気の道成寺には多くの観光客が訪れます。しかし道成寺駅にはトイレがありません。周辺住民らは「駅トイレの再開を」と要望し、日本共産党御坊市議団は何度も市議会で取り上げてきましたが、JRは動きません。付近住民が直接市に訴える場も党議員団で設定した結果、市長から県に要望があげられました。県は「まちなみの駅」整備事業として駐車場つきの公衆トイレ設置予算を今年から計上しました。
 くすもと県議は日本共産党御坊・日高地方議員団と力を合わせ膨大な数の生活相談を受けています。事前に相談内容を聞き取り、内容を整理、手弁当で来てくれる弁護士につなぎます。「くすもとさんに言えばなんとかしてくれる」。命の砦となっています。