生活保護世帯の大学進学者に支援を・杉山俊雄県議

 日本共産党の杉山俊雄県議は21日、県議会で一般質問しました。
 杉山県議は、生活保護世帯の大学等進学率が全国平均では全体の半分以下、和歌山県では3分の1以下しかないと指摘。高すぎる大学授業料、貧弱な公的支援を示し「生活保護世帯であるが故に教育の機会が奪われている」とのべ、生活保護世帯などを対象にした県大学等進学支援金の様々な条件をなくし給付奨学金を求めました。宮﨑泉教育長は国、県の支援制度を紹介するにとどまりました。
 杉山県議は中学校英語が今年4月から「授業は英語で行うことを基本とする」など異様に難しくなったことを「1割のエリートを教育するため9割を切り捨てる、安倍政権の負の遺産」(江利川春雄和歌山大学教授)など紹介し、県の見解をただしました。教育長は「教員の指導力向上の研修を充実させる」などとしました。
 杉山県議は教員の業務量増加を部活動の負担に矮小化していることを批判。長時間勤務の要因は教員定数の改善を行わず業務を削減しない行政の責任を追及しました。
 子どもたちを点数競争に追い込み、教員の業務を増やす学力テストについて教育長は「採点などを業者委託し教員の業務を減らす」などとしました。