和歌山市議会がカジノ誘致に賛成

 和歌山市議会は30日、和歌山県が同市にすすめるカジノを中核とする統合型リゾート(IR)の誘致に同意する議案を賛成多数で可決しました。
 日本共産党の森下佐知子市議は討論で、刑法で禁じられた賭博行為に和歌山市だけでなく全国で多くの不安や疑問があるのは当然と強調。尾花正啓市長が「人口衰退などに歯止めをかけるにはIRはまたとないチャンス」と礼賛していることに「ギャンブルをあてにするという姿勢そのものが問題」と批判し、カジノ誘致に反対しました。
 傍聴した市民は、カジノ誘致の賛否と問う住民投票条例求める署名で奮闘したことをふりかえり「署名は2万39集まりました。条例否決に続き、誘致に同意。市議会はこれでいいのでしょうか。審議すべきことはまだまだあるのに」と話しました。
 和歌山カジノをめぐっては推進の自民党県議すら「資金計画が不透明」と批判するずさんさで、カジノ事業を実施するとされる米国のシーザーズは倒産して再建中の企業、資金の7割を集めるとされるクレディスイスはマネーロンダリングに関わったと訴えられ裁判になっているありさまです。