くちくまの・上富田町

 上富田町は和歌山県下で唯一ダムのない富田川が流れる自然豊かな町です。川の水が綺麗で、海から上がってくる美味しい海産アユが育ち、友釣りも盛んです。車を少しは知らせれば、黒潮の流れるきれいな海が見え、磯釣りや船釣りもでき、京阪神から多くの方が来られています。自然豊かな場所で住みたい方には最高の地域です。
 また、熊野古道中辺路の入り口でくちくまのと言われる地です。この地には八上王子、稲葉根王子、一瀬王子があります。
 世界遺産の稲葉根王子は上富田町岩田字王子谷(国道311号)の入口にあり、熊野九十九王子の中でも社格の高い准五体王子で、天仁2年(1109年)の「中右記」にもその名が見え、社歴も古く、格別に崇敬されていました。この王子の神は熊野本地曼陀羅に稲を背負う翁の姿で描かれ、別名稲荷王子と呼ばれ、稲荷信仰に深い関係を持つ。熊野街道中辺路の重要な垢離場とされた石田川(富田川)の徒歩地点に近い要所に位置し、この王子で馬を捨て、川で水垢離を取りつつ対岸の一瀬王子へ渡ったといわれています。近年は、セルフ宿も1軒でき、熊野古道歩きのシーズンには海外の方が宿泊するようになってきています。
 また、この町は海に面していず津波の心配もなく、土地が安く、観光地の白浜町や田辺市で働く人の住宅地になっていて、周辺市町からの移住で人口は少しづつ増え、15,563人です。しかし、学校給食はやっと2年前から、子ども医療費の中学卒業まで無料は県下で一番遅く、今年度からスタートしたばかりです。子育て支援がこれから重要となっています。
 
上富田町議 吉本和広