橋本市議会は、水道料金の大幅引き上げ条例案を可決(25日)

「しんぶん赤旗」近畿版より

 和歌山県橋本市の水道料金値上げを同市議会が可決した問題で「橋本市の水道問題を考える会」(中田眞一会長)は25日、声明「市民にさらなる負担を強いる水道料金の値上げは許せません」を発表しました。

 水道料金引き上げは、日本共産党2、無所属3が反対し、自民2、公明2、無所属8が賛成して可決しました。値上げ案は当初、20年間で195億円、20%以上の値上げとしていましたが、市民の批判のなか11%(税込み)に値上げ幅を変更。6月市議会で当初の195億円の根拠について「コンサルから出ております」とし、8月の経済建設委員会では浄水場更新費用30億円の根拠を「業者からの見積もり、過去の実績、カタログ価格などから算出」と答弁などし、市民から「十分な根拠があるのか」と批判の声があがっています。

 声明は、もともと県内でも高い水道料金をさらに値上げすることは住民の生活に大きな困難をもたらすと批判。値上げの根拠も「必要があるのか疑問」と告発し、負担のあり方は市民の納得を得てすすめるべきだと、値上げ条例案の実施中止、廃止を要求しました。

 日本共産党橋本市議団は、そもそも市の水道事業が黒字なのに、料金値上げが国から押し付けられた計画を実行するため、膨大な工事費を確保しようとするものと告発。専門家の力もかりて、値上げしないで工事を行うことが可能であることを示し、提案しています。